Amazon広告の種類一覧!違いや費用・出し方から運用のコツまで網羅


西川 正太可(Nishikawa Masataka)
トゥルーコンサルティング株式会社
取締役・中小機構販路開拓支援アドバイザー
特定カテゴリでNo.1企業 20社以上創出月商1,000万から月商3億円までEC経営戦略・マーケティング支援を実施
Amazonに出品して売上を伸ばすためには、広告の活用が非常に重要な要素となります。しかし、多種多様なフォーマットが存在するため、どれを選べばよいか迷う担当者も多いはずです。
本記事では、多岐にわたるAmazon広告の種類やそれぞれの特徴について詳しく解説します。さらに、出稿にかかる費用の目安から実際の始め方、そして成果を最大化するための運用テクニックまで紹介します。
自社の商品や目的に最適な広告手法を見つけ出し、効率的な売上拡大とブランド認知の向上を実現するための参考にしてください。
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Amazon広告とは?
Amazon広告は、膨大なユーザーが毎日商品を検索しているAmazonのなかで、購入を検討している場所で直接アプローチできる点が最大の強みと言えます。
この広告の優位性は、すでに購買意欲が高まっているユーザーへ効果的に訴求できることにあります。Amazonが独自に蓄積している膨大な検索履歴や購買データを活用することで、非常に精度の高いターゲティングが可能となります。
そのため、単なる認知拡大にとどまらず、実際の購入に直結しやすいという明確なメリットを持っています。適切な広告運用を行うことで、競合商品がひしめく中でも自社商品を際立たせ、確実な売上アップにつなげることが期待できます。

Amazon広告の種類一覧
Amazonが提供している広告サービスには、目的に応じて使い分けられる多様な種類が存在します。各広告の形式を正確に把握することが、運用を成功に導くための第一歩となります。
具体的には、以下の9つの種類に分類されます。
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
- Amazon DSP
- スポンサーTV広告
- Prime Video広告
- 音声広告
- アウトオブホーム広告とデバイス広告
- カスタム広告ソリューション
それぞれの特徴を比較した表は以下の通りです。
| 広告の種類 | 主な特徴と配信面 |
|---|---|
| スポンサープロダクト広告 | 検索結果や商品ページでの単体商品の表示 |
| スポンサーブランド広告 | ロゴや複数商品の検索結果上部への表示 |
| スポンサーディスプレイ広告 | Amazon内外へのリターゲティング等の配信 |
| Amazon DSP | 外部ネットワークへの動画やバナーの一括配信 |
| スポンサーTV広告 | ストリーミング視聴者のテレビ画面への配信 |
| Prime Video広告 | Prime Videoの再生前後や途中での動画配信 |
| 音声広告 | Amazon Musicの無料プラン利用者への音声配信 |
| アウトオブホーム広告等 | Amazonロッカーやデバイス画面への表示 |
| カスタム広告ソリューション | ダンボール等の独自デザインによるプロモーション提供 |
それぞれの広告には異なる強みがあります。ここからは、個別の広告が持つ具体的な特徴や活用シーンについて順番に解説していきます。
スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告とは、Amazonの検索結果ページや関連商品の詳細ページにおいて、自社の商品を単体で目立たせて表示することができる広告のことです。検索キーワードに連動して表示されるため、購入意欲の高い層へダイレクトに訴求できます。
この広告は、ユーザーが広告をクリックした回数に応じて費用が発生するという仕組みを採用しています。広告が表示されただけでは課金されないため、無駄なコストを抑えやすい特徴があります。
多くの出品者が最初に利用を検討するほど手軽でありながら、商品の露出を増やして売上を底上げするための強力な施策となります。
スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告は、ブランドのロゴ、独自の見出しテキスト、そして複数の商品を組み合わせて、検索結果の上部などに大きく表示できる広告フォーマットです。ブランド全体の世界観を伝えたい場合に適しています。
この広告を利用するための重要な条件として、商標権を用いたAmazonブランド登録が完了していることが必須となります。登録を済ませた企業のみが利用できる特権的な広告枠です。
クリエイティブを通じてブランドの認知度を高めるとともに、ストアページへユーザーを誘導して複数商品の購入を促すといった戦略的な運用が可能になります。
スポンサーディスプレイ広告
スポンサーディスプレイ広告は、Amazonのサイト内だけでなく、外部のウェブサイトやTwitchなどの提携ネットワークにも広告を表示できるディスプレイ広告です。商品の閲覧履歴などを活用した精緻な配信が可能です。
特に強力な機能として、自社商品を閲覧して購入に至らなかったユーザーに対し、再び広告を表示して購買を促すリターゲティング配信が挙げられます。これにより、見込み顧客を効果的に引き戻すことができます。
自社に関心を持つユーザーはもちろん、特定のカテゴリーに興味がある潜在層へもアプローチできるため、認知拡大から獲得まで幅広い目的に対応できる広告です。
Amazon DSP
Amazon DSPは、Amazonに出品していなくても利用できる高度な広告配信プラットフォームのことです。Amazonが保有する膨大なデータを活用し、広範な外部ネットワークへ広告を配信します。
このサービスを利用すると、動画広告やディスプレイ広告を大規模に一括配信することが可能となります。また、Amazonのサイト内だけでなく、独自のランディングページへユーザーを誘導できる点が大きな特徴です。
直接商品を販売していない企業であっても、精度の高いターゲティングを利用して自社サイトのトラフィックを増やすといった幅広いマーケティング施策に活用できます。
スポンサーTV広告
スポンサーTV広告は、家庭のテレビ画面を通じて大規模な視聴者層にアプローチできる動画広告のフォーマットです。インターネットに接続されたスマートテレビなどの画面を対象として配信されます。
具体的には、Prime VideoやTwitchなど、ストリーミングサービスを視聴しているユーザーのテレビ画面等に配信される仕組みとなっています。リビングルームでくつろぐユーザーに対して、高い視認性を確保できます。
テレビCMのようなリッチな動画体験を提供しながらも、Amazonの購買データに基づく正確なターゲティングが可能であることが、従来のテレビ広告にはない強みと言えます。
Prime Video広告
Prime Video広告は、膨大な利用者を抱えるAmazon Prime Videoの動画コンテンツ内で配信できる広告フォーマットです。日常的に利用されるエンターテインメント空間に広告を挿入できることが特徴です。
具体的には、映画やドラマなどの動画コンテンツが再生される前、または再生されている途中のタイミングで動画広告が配信されます。視聴者が画面に集中している状態であるため、メッセージを強く印象付けることが可能です。
人気の高い動画コンテンツの合間にブランドをアピールできるため、認知度の向上やブランドイメージの構築において非常に高い効果を発揮する広告手法となります。
音声広告
音声広告は、スマートスピーカーの普及とともに注目を集めている、オーディオ形式の広告フォーマットです。視覚的な情報に頼らず、ユーザーの耳へ直接メッセージを届けることができます。
この広告は主に、Amazon Musicの無料プランを利用しているユーザーに対して配信される仕組みとなっています。楽曲の再生の合間などに、10秒から30秒の長さの音声を通じてプロモーションを行います。
家事や運転中など、画面を見ていない状況であっても音声で効果的にアプローチできることが利点であり、ライフスタイルの隙間時間を狙った認知獲得の手段として活用されています。
アウトオブホーム広告とデバイス広告
アウトオブホーム広告とデバイス広告は、ユーザーの日常生活のあらゆる接点を活用してブランドを訴求する広告フォーマットです。オンラインの枠組みを越えたアプローチが可能となります。
アウトオブホーム広告は、荷物の受け取りに使われるAmazonロッカーの表面などに掲出される物理的な広告です。一方のデバイス広告は、Fire TVやEcho ShowなどのAmazonデバイスの画面に配信されます。
生活の導線に溶け込む物理的な広告と、家庭内の専用端末へ配信されるデジタル広告を活用することで、日常の様々なシーンでユーザーの関心を惹きつけることが期待できます。
カスタム広告ソリューション
カスタム広告ソリューションとは、既存の広告枠にとどまらず、企業の目標に合わせてAmazonの専任チームがカスタマイズしたキャンペーンを提供する特別なサービスのことです。
代表的な例として、配送用ダンボールを独自デザインにするオンボックス広告などが挙げられます。ユーザーが箱を受け取る瞬間のワクワク感とともに、ブランドを強烈にアピールできます。
イベントと連動した企画など、既成概念にとらわれない革新的でインパクトのあるプロモーションを実施できることが、このソリューションを利用する大きなメリットとなります。
Amazon広告のターゲティングの種類
Amazon広告で成果を出すためには、誰に広告を表示するかを決めるターゲティング設定が極めて重要です。適切なターゲットを狙うことで、費用対効果を大幅に高めることができます。
主な手法として、以下の3つの種類が用意されています。
- オートターゲティング
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
それぞれの仕組みを比較した表は以下の通りです。
| ターゲティング名 | 仕組みと特徴 |
|---|---|
| オートターゲティング | Amazonによる関連性の高い配信先の自動選定 |
| キーワードターゲティング | 広告主による特定の検索キーワードの手動設定と配信 |
| 商品ターゲティング | 特定のASINやカテゴリーの直接指定による配信 |
ターゲット設定によって見込み顧客への到達率が大きく変わります。ここからは、各ターゲティング手法の具体的な仕組みについて詳しく解説します。
オートターゲティング
オートターゲティングとは、Amazonが保有する高度なアルゴリズムを活用し、広告の配信先をシステムに一任する手法のことです。広告主が細かくキーワードを設定する手間を省くことができます。
この手法では、商品の情報に基づいて、関連性の高い検索語句や商品ページをシステムが自動選定して配信する仕組みとなっています。思いもよらない有効な検索語句を発見できる点が大きなメリットです。
手軽に運用を開始できるため初心者に適しているだけでなく、効果的なキーワードを発掘するためのリサーチ目的としても重宝されるため、継続的に活用すべきターゲティング手法です。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングとは、ユーザーがAmazonの検索窓に入力するキーワードを予測し、広告主が手動で設定して配信する手法のことです。意図した検索結果に対してピンポイントで広告を表示できます。
この設定にはマッチタイプという概念があり、完全一致・フレーズ一致・部分一致の3つのマッチタイプを使い分けることが重要となります。ユーザーの検索意図に合わせて表示範囲を調整します。
自社の商品と関連性の高いキーワードを的確に狙い撃ちできるため、無駄なクリックを減らし、購入率の高いユーザーを効率よく獲得するための基盤となる設定と言えます。
商品ターゲティング
商品ターゲティングとは、キーワードではなく、特定の商品や商品群を直接指定して広告を配信する手法のことです。ユーザーが競合商品を閲覧しているまさにその瞬間にアプローチすることが可能です。
具体的には、特定の商品のASINやカテゴリーを直接指定して、競合商品のページ等に自社の広告を表示させる仕様となっています。これにより、比較検討中のユーザーへアピールできます。
自社より価格が高い、あるいは評価が低い競合商品を狙って配信することで、自社商品の優位性を提示し、競合からのシェア奪取を狙う戦略的な運用において非常に効果を発揮します。
Amazon広告にかかる料金・費用の目安
広告の導入を検討する際、最も気になるのが費用の問題です。予算が限られている企業であっても、仕組みを正しく理解すれば無理なく運用を続けることが可能です。
基本的な考え方として、以下の2つのポイントを押さえておく必要があります。
- 基本はクリック課金(CPC)方式
- 1日100円の少額から柔軟に設定可能
予算コントロール機能を活用すればリスクを抑えられます。ここからは、Amazon広告の課金体系と予算設定の考え方について詳しく解説していきます。
基本はクリック課金(CPC)方式
Amazon広告のうち、よく利用されるスポンサー広告の多くは、ユーザーのアクションに対してのみ費用が発生する仕組みを採用しています。
具体的には、広告がクリックされた回数に応じて費用が発生するクリック課金が基本となります。このクリック単価は固定ではなく、競合状況や設定したキーワードによってオークション形式で常に変動することを理解しておく必要があります。
表示されただけでクリックされなければ費用はかからないため、無駄な広告費を抑えながら、興味を持ったユーザーにのみ予算を投下できる費用対効果の高い仕組みとなっています。
1日100円の少額から柔軟に設定可能
広告費用の総額については、企業側で上限をコントロールできるため、予期せぬ多額の請求が発生するリスクはありません。自社の予算規模に合わせて安全に運用できます。
Amazon公式の案内では、1日わずか100円(月額数千円)の少額予算からでも始められるとされており、ハードルは非常に低く設定されています。ただし、実際の予算は店舗の売上目標に合わせて柔軟に設定すべきです。
まずは少額からテスト運用を開始してデータを蓄積し、費用対効果の高いキーワードや商品が見つかった段階で徐々に予算を引き上げていく手法が、リスクを抑えて成功を掴むための王道となります。
Amazon広告の出し方・始め方の4ステップ
Amazon広告は、事前の準備をしっかりと行えば、管理画面から誰でもスムーズに配信を開始することができます。複雑な手続きは必要ありません。
広告出稿までの具体的な流れは、以下の4つのステップで進行します。
- 大口出品プランのアカウントを登録する
- Amazon広告のアカウントを登録する
- Amazonブランド登録を行う(必要な場合のみ)
- キャンペーンマネージャーから広告を作成する
設定自体は直感的に進められるよう設計されています。ここからは、それぞれのステップで実施すべき具体的な手続きや操作方法について順番に解説します。
ステップ1:大口出品プランのアカウントを登録する
Amazon広告を利用するためには、まず出品者としてのアカウントのステータスを確認する必要があります。すべてのアカウントで広告が自由に使えるわけではありません。
スポンサー広告を利用するための前提条件として、月額登録料4,900円がかかる「大口出品プラン」でのセラーアカウント登録が必要となります。小口出品プランのままでは広告機能を利用できないため注意が必要です。
これから本格的にAmazonでの売上を伸ばしていくのであれば、豊富な販売サポート機能が利用できる大口出品プランへのアップグレードは必須の投資と言えます。
ステップ2:Amazon広告のアカウントを登録する
大口出品プランの準備が整ったら、次は広告を管理するための専用システムを利用可能にする手続きを行います。
具体的な手順としては、セラーセントラルから「広告」タブを開き、広告キャンペーンマネージャーへの利用登録を完了させる流れとなります。画面の案内に従って簡単な操作を進めるだけで完了します。
このキャンペーンマネージャーを利用することで、広告の作成から予算の管理、そして成果を確認するためのレポート出力までの一連の作業を一元的に行うことができるようになります。
ステップ3:Amazonブランド登録を行う(必要な場合のみ)
出稿したい広告の種類によっては、事前のブランド登録という追加の手続きが必要になるケースがあります。スポンサープロダクト広告のみを利用する場合は、この手順はスキップして問題ありません。
しかし、スポンサーブランド広告やスポンサーディスプレイ広告を利用する場合には、商標権を用いた「Amazonブランド登録」が必須となります。自社が保有する商標番号などをAmazonに申請し、承認を得る手続きが必要です。
ブランド登録を完了させることで、高度な広告機能が解放されるだけでなく、悪質な相乗り出品から自社ブランドを保護する効果も得られます。
ステップ4:キャンペーンマネージャーから広告を作成する
すべてのアカウント設定が完了したら、いよいよ実際の広告キャンペーンを作成して配信をスタートさせます。
キャンペーンマネージャーの画面から新規作成ボタンを押し、キャンペーン名、1日の予算、ターゲティングの種類、入札額を設定し、広告として配信する商品を選択して配信を開始するという具体的な操作手順を踏みます。
最初の設定が完璧である必要はありません。まずは少額で配信を開始し、実際のユーザーの反応やクリック状況のデータを見ながら定期的に設定を改善していくことが、運用を成功させるための重要なポイントとなります。
Amazon広告を効果的に運用するコツ
広告配信を開始しても、すぐに売上が急増するわけではありません。投下費用以上の成果を得るためには、データに基づいた継続的な運用改善が不可欠です。
効果を高めるための重要なポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 広告の目的に合わせて種類を使い分ける
- 商品ページを最適化する
- ACoS(広告費売上高比率)を基準に入札単価を調整する
運用パフォーマンスを向上させるため、ここからは無駄なコストを削減し、費用対効果を最大化する具体的なテクニックについて解説します。
広告の目的に合わせて種類を使い分ける
Amazon広告は、単に一つの種類だけを出し続けるのではなく、達成したい事業目標に応じて最適なフォーマットを選択することが重要です。
たとえば、「売上拡大」ならスポンサープロダクト、「ブランド認知」ならスポンサーブランドやDSP、「競合のシェア獲得」なら商品ターゲティングで競合のASINを狙うなど、目的に応じた広告の使い分け戦略が有効とされており、実際に活用されることが一般的です。
各広告の強みを正しく理解し、ターゲット層の購買フェーズに合わせて複数の広告を組み合わせる立体的な運用を行うことで、相乗効果を生み出すことが可能になります。
商品ページを最適化する
広告運用で見落とされがちなのが、遷移先となる商品ページの品質です。広告をクリックされても売れない原因の多くは、商品ページ自体の作り込み不足にあります。
改善策として、以下の5点をすべて満たすように最適化を行うことが重要です。
- 適切なキーワードを含めたタイトル
- 魅力的な商品画像
- 詳細な説明文
- Q&Aの充実
- 良質なレビューの獲得
広告で集客しても、ページに魅力がなければユーザーは離脱してしまいます。広告費の無駄を防ぐためにも、商品ページの改善は最優先で取り組むべき課題と言えます。
ACoS(広告費売上高比率)を基準に入札単価を調整する
広告費が利益を圧迫していないかを常に監視することは、健全なEC運営において極めて重要です。その指標となるのがACoS(広告費売上高比率)です。
運用においては、売上に対する広告費の割合を示す「ACoS」の数値を確認しながら、自社の商品の利益率に照らし合わせて入札単価や予算を調整していくことが強く推奨されます。利益率よりACoSが高い場合は赤字の危険信号となります。
定期的にレポートを分析し、パフォーマンスの良いキーワードの入札単価を引き上げるなどの細かなメンテナンスを繰り返すことが成功への近道です。
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まとめ:Amazon広告の種類を理解して売上を伸ばそう
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